近視進行抑制治療
近視進行抑制治療
近視とは眼に入る光線が網膜の手前で結像する状態です。裸眼の場合、近くは見えますが、遠くは焦点が合わずぼやけて見えます。正常な方の目の奥行きの長さ(眼軸長)は23~24ミリですが、近視の方は伸びていることが多いです。
近視の治療法として、現時点で安全性と有効性がデータによって実証されている治療法はわずかです。
当院では下記に続く、安全性と有効性が高いとされている治療にてご対応いたします。
就寝前に、特殊なカーブが施されたレンズを装着することで、寝ている間に角膜を正常な状態に整える近視矯正治療です。個人差はありますが、矯正をしている時間が長ければ長いほど、裸眼にしたときに持続力が違います。このため日中は、通常のコンタクトレンズやメガネを使わず、裸眼で過ごすことができます。
レーシックのように手術の必要性がなく、眼科専門医のもとで安全に視力を矯正できるのが魅力です。症状によってできる・できないがありますので一度ご相談ください。
アトロピン点眼は以前より、眼科での瞳孔を広げる検査に用いられてきた目薬です。低濃度アトロピン点眼は、近視が進行しそうな学童期のお子様が適応となります。1日1回寝る前に点眼します。低濃度アトロピン療法はアトロピンを超低濃度(0.01% or 0.025%)にして点眼するため、瞳孔を広げる作用を回避しつつ、近視の進行スピードを抑えます。
まれに翌日に瞳孔が広がる方もいらっしゃいますが、点眼をやめれば元に戻ります。