眼科一般
眼科一般
眼科は眼球という小さな臓器を扱うので、狭い領域と思われるかもしれません。
しかし、眼科とは想像以上に広い領域をカバーする科です。それぞれの分野ごとに学会があり、分厚い教科書があり、毎月発行される雑誌があります。例えば神経内科の側面をもつ神経眼科、形成外科・美容外科の側面をもつ眼形成、小児科の側面をもつ小児眼科、リウマチ内科の側面をもつぶどう膜炎、腫瘍学の側面をもつ眼腫瘍など挙げれば枚挙にいとまがありません。眼は脳の出先器官といわれるほど非常に複雑な臓器なのです。豊富な専門分野があり、医師の興味や適性に合わせて様々な分野のスペシャリストがいます。
当院ではオールラウンドに対応いたしますが、疾患によっては診断治療につながる病院へ紹介することもございます。治療や進行予防につながる窓口とお考え下さい。
など
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健康診断(人間ドック)で異常ありと言われたことはありませんか?健康診断を受けた時に「緑内障の疑い」や「眼底に異常」といわれることがあります。
全てに緊急性があるわけではありませんが、糖尿病や高血圧が一緒に見つかった場合は別です。早めの受診をおすすめします。
その他、緑内障、網膜の病気(黄斑変性など)もありますので一度受診した方が安心です。
加齢などが主な原因で、レンズの役割をする水晶体が濁った状態です。水晶体は濁ると元に戻りません。進行するにしたがって、老眼鏡をかけても細かい文字が読めなくなり、霧がかかったように視界が暗くかすみ、ぼやけて二重三重に見えたり、光がまぶしいなどの症状があらわれます。
運転される方は軽度白内障でも動体視力は低下しており、標識を見る時間も長くなります。手術時期など免許更新が近い方はご相談ください。
近年は眼内レンズに入れ替えるだけではなく、屈折矯正といった役割も大きく注目されてきております。術後屈折誤差が少なくなるような術前検査や手術手技を心がけております。また選定療養である多焦点レンズも扱っておりますので、ご希望があればご相談ください。
緑内障は日本での失明原因の上位を常に占め、社会的にも非常に重要な疾患です。40歳以上の日本人における緑内障の有病率は 5%であり、推定患者数は465万人に上ります。
自覚症状が出てからでは進行してしまっていることが多く、早期発見治療のためにも定期的な受診をお勧めします。
緑内障にはいくつかの分類があり、服用を避けるべきお薬もあります。当院では必ず分類をご説明しますので、ご自身で覚えておくことも重要です。お気軽にご質問ください。
パソコンやスマートフォンなどの普及により目を酷使して、目が疲れやすい、あるいは何となく目に不快を感じるという人が増えています。
目に不快感があると仕事のみならず、日常生活でも大きな不便を感じたり、肩こり、頭痛、眼精疲労などの症状を招いたりすることがあります。
こういった症状の原因の一つとしてドライアイがあります。
ドライアイとは、涙の質が少なくなったり、量は十分でも涙の質が低下したりすることにより、眼球の表面を潤す力が低下した状態です。
そのため眼の表面に傷がつくことや、目に入ってきた細菌や花粉などの異物を涙ですぐに洗い流すことができなくなり、感染症やアレルギーなどの炎症が起こりやすくなります。
目が重い、目やにが出る、目がゴロゴロするなどのちょっとした不快感があればお気軽にご相談ください。
老眼になると近くの文字や絵がぼやけて見えにくくなります。
おおよそ40歳前後から、早い人では30代半ばから老眼が始まり、近くの物がぼやけたり、にじんだりするようになります。
老眼が始まると65歳くらいまで症状が進行し、その後はゆるやかになります。本や新聞を目から30cm以上離さないと読みにくく感じたら、老眼が始まっている証拠です。目が無理にピントを調節しようとするために目が疲れやすくなり、暗い所ではより見えにくく、肩こりや頭痛をともなうこともあります。
老眼鏡をかけると老眼が進むという人がいますが、これは間違いです。
むしろ、近くが見えにくいままの状態で生活していると知らず知らずのうちに目が疲れ、肩こりや頭痛にも繋がりかねません。
老眼鏡は早めにつくりましょう。
このとき、白内障や緑内障など身近な目の疾患をチェックしてもらうためにも、まず眼科を受診し、その処方箋を持って眼鏡店に行くことをおすすめします。
私たちの身体には、体内に入ってくる異物を排除しようとするはたらきがあり、このはたらきのことを免疫といいます。本来、花粉などは異物と感じないしくみになっているのですが、アレルギー体質だと異物と認識して、免疫反応がはたらいてしまいます。この過剰な反応のことを、アレルギー反応といいます。
アレルギー性結膜炎とは、目の表面に花粉などのアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)が付着して、結膜に炎症を起こす病気です。結膜とは、まぶたの裏側と白目の部分を覆っている粘膜のことです。
花粉などが原因の、特定の季節にのみ症状があらわれるものを季節性アレルギー性結膜炎といい、一年中症状がみられるものは、通年性アレルギー性結膜炎といいます。重症のものでは、子どもに多くみられる春季カタル、ソフトコンタクトレンズを使っている人にみられる巨大乳頭結膜炎などがあります。
花粉症の原因はスギ、ヒノキ科などの花粉が原因で、日本で最も多い原因は、約8割をしめるスギ花粉です。
関東では2月中旬、東北地方では3月上旬から中旬に飛散し始めることが多く、約2カ月間続きます。花粉は、日中、晴れた日に多く飛散します。
しかし、近年飛散量が増えているヒノキ科の花粉がスギ花粉より1カ月から1カ月半遅れて飛散するので、症状が長引く場合はヒノキ花粉症を併発している可能性があります。