日帰り手術
日帰り手術
笑気は鎮静作用に加えて鎮痛作用を持っています。笑気吸入鎮静法を用いることでリラックスすると共に痛みを感じにくくもなります。患者さんがリラックスしていると手術もより安全に行うことができます。
手術中に酸素と笑気を混ぜた空気を鼻から吸っていただきます。効果の発揮と消失時間はすみやかです。また呼吸器や循環器、肝臓にほとんど影響はありません。
笑気が麻酔薬として広く用いられるのは、適度な鎮静作用と強い鎮痛作用を持ち、効果の発現と消失が速やかで、重要臓器に影響を及ぼさない安全性の高い麻酔方法のためです。
当院では笑気麻酔も併用し手術を行います、希望されない方には使用しませんのでご相談ください。
加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症に伴う黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫などの疾患に適応となっている治療法です。
これらの疾患は血管内皮増殖因子(VEGF : Vascular Endotherial Growth Factor)が影響しています。抗VEGF薬を硝子体内に直接投与することにより、少量で局所に効果的に作用させることができます。しかし、一回の治療ではコントロールできず、それぞれの疾患にあった投与計画を作り、再発させないことが大切です。定期的な検査と診察をうけて視機能低下を最小限に留めましょう。
点眼麻酔で治療を行います。針は30G針(外径0.3mm)という細いものを使用します、針が入る感覚はありますが、痛みはほとんどありません(個人差はあります)。
注射前後の注意点を守ってもらえば比較的自由に生活できます。眼内へのアプローチのため眼内感染の危険性がわずかですが存在するため、医師の説明を順守してくださるようお願いいたします。
緑内障にはいくつかの型がありますが、治療はすべてに共通して眼圧を下げることとなります。現在は様々な眼圧をさげる点眼が承認されていますがそれの組み合わせで眼圧をコントロールし、点眼を継続することで視野障害を少しでも遅らせることが重要です。
しかし、懸命な治療を継続していても治療抵抗性や視野の悪化によりさらに追加治療が必要になったときには手術が必要となります。
当院では低侵襲緑内障手術といわれるトラベクロトミーやアイステント等をメインに導入します。さらに治療が必要な場合はトラベクレクトミーや難治緑内障にはアーメド緑内障バルブなどの手術方法もあり、患者様の状態、病期にあわせてご相談、大きい施設へ紹介いたします。
近年は眼内レンズに入れ替えるだけではなく、屈折矯正といった役割も大きく注目されてきております。術後屈折誤差が少なくなるような術前検査や手術手技を心がけております。また選定医療である多焦点レンズもありますので、ご希望があればご相談ください。
当院では高精度の眼科手術の実現を目指し、カールツァイスメディテック社の眼科手術支援システム「CALLISTO®eye」を導入しています。術前の検査データを用い、顕微鏡内に投影し術者の視界に重ね合わせることで症例に合わせた適正な切開位置や前嚢切開のサイズ、眼内レンズの軸を確認できます。このシステムを併用し質の高い精密な手術を実現いたします。
白内障手術装置 CENTURION®VISION SYSTEM
日本アルコン社製の次世代白内障手術機械です。
眼還流圧センサー内臓の超音波ハンドピースを導入し、これにより術中の目に対する負担や後嚢破損などの合併症の危険性を低下させ、さらに低侵襲で安全性の高い手術を行います。
術前後の点眼や術中の消毒法、技術や機械の発展により感染症にかかる可能性は低くなってきておりますが先進国でみてもゼロにはできない状況です。術後の自宅での生活は特に重要ですので、よく医師の話をお聞きください。
また術後の生活でわからないことがあれば遠慮なくその都度ご相談ください
硝子体とは、元来眼球の内腔をうめる透明なゼリー状の組織です。
この組織は病気が起こると病気の進行に大きく関与していくことが究明されてきました。
硝子体手術の目的は、混濁した硝子体や増殖した網膜硝子体の組織、あるいは貯留した血液や病原菌を除去することにあります。
手術によって、光軸部の混濁を除去し透明にすること、硝子体を切除し疾患が進行する場を除くこと、網膜への牽引を除去することなどで、疾患に応じた目的・効果があります。
など